初めての彼女と付き合うまで
20歳で彼女ができた。3歳年上のお姉様系の女性(Kちゃん)だった。
初めて会ったのはとあるイベントで、「こんな綺麗な子とは縁がないだろうな」と思いながら話していた。
Facebookを交換してメッセージを送ってみるとめちゃくちゃ反応がよくて、3日連続で深夜までLINEのやりとりが続いた。
話の流れでKちゃんとカラオケに行くことになった。
恋愛上手な先輩からの「自分が輝けるステージでデートしろ」というアドバイスを受け、ラウンドワンに決めた。
待ち合わせ場所に行くと、スニーカーでボーイッシュな格好の彼女が現れた。LINEで「ショートパンツが好き」と言ったらその通りだったので、ドキッとした。
ノープランで来てしまった自分は、安っぽいレストランに入った。そこでの会話で相手が3歳年上であることが判明した。大学1年生と聞いていたからてっきり年下かと思っていたのに驚いた。彼女は医学部だったから浪人したのだそうだ。
カラオケルームに入ると、膝と膝が触れ合う距離で座ってきて相手が明らかに恋愛ムードであることを悟った。彼女がショートパンツを履いていたこともあり、かなりドギマギしてしまった。
「これはいける!」と確信した僕は個室居酒屋で彼女を口説いた。「ちょっと待ってね」と席を立って5分後に「いいよ。付き合おう」と言われた。
なぜかその時は高揚感がなくて、自分は本当にこの子のことが好きなのかな?と思ったがこれも一時的なものだろうと思うことにした。
「この後どこに行く?」と聞かれ、時間も時間だったから「もしや」と思い
「ホテルとか・・・?」と言うと、ものすごく後ずさりされた。
当時、素人童貞だった自分にはその辺の機微とやらが分かっていなかったのだ。
「うそうそ!w」となんとか取り繕って、ドンキホーテをぶらぶらしてそのまま解散した。
「本当にこれで良かったのかな?」と帰り道はよく分からない感情が湧いていたのを覚えている。
20歳までの恋愛
小学6年生が人生初のモテ期だった。
クラスの好きな子と両想いになり、もう1人からも手編みのマフラーをもらったりした。
自分の容姿には自信がなかったから、信じられない出来事だった。
この頃は明るくてクラスの中心にいたから、そのおかげだったのだろう。
中学は人生の暗黒期。中1で陰キャラのレッテルを貼られ、それに引きずられるようにコミュ症になってしまった。
さらにはマフラーをもらった子に告白されて渋々付き合い、冷たい対応をしたことが原因で、学年中の女子に嫌われる羽目になった。
高校は3年間クラス替えがなかったが、タイプの子が5人ぐらいいて楽しかった。しかし一度も恋は実らず、失恋が原因で不登校になりかけたりした。
自転車通学の途中で好きな子に勇気を出して「おはよう」と声をかけていたのが、僕の青春の1ページだ。
今でも高校の恋を思い出して自己憐憫に浸ってしまうことがある。
19歳で童貞を捧げた。お相手はソープ嬢。1つ上の先輩に連れて行ってもらい、大きな感動もなく「こんなもんか」と思いながら初体験を済ませた。
思い返せばあれは立派なパネルマジックだった。
続く